<女子ゴルフ:マスターズGCレディース>◇2日目◇20日◇兵庫・マスターズGC(6458ヤード、パー72)◇賞金総額1億2300万円(優勝2214万円)
金田久美子(23=レプロエンタテインメント)がプロ転向後の自己ベストスコア64で、通算8アンダーの4打差3位に急浮上した。今季悩み抜いてきたパットで、初日終了後に“原因”を発見。グリップに油性マジックで線を入れて、“マジック”のように8バーディーを量産、1年半ぶりのツアー2勝目に猛チャージをかけた。
金田は明るかった。初優勝した昨季は5試合だった予選落ちが、今季は11回。悪い癖の猫背と暗~い顔が目立った鬼門の2日目に、5連続を含む8バーディーでプロ転向後自己ベストの64をたたき出した。「本当に久しぶりにショットもパットも良くて。楽しかったですね」。背筋を伸ばし、会心の笑みを見せた。
パットの悩みが劇的に解消した。前日のラウンド後、自問自答した。「何でこんなに入んないの?」。先週の富士通レディースは2日目に3パット3回で1打及ばず予選落ち。開幕時に使っていた初優勝時と同モデルのエースパターを5、6本の浮気の末に今週から再投入したが、まだ何か違う。原因を探して1時間…。「あっ!!」とひらめいた。
「昨年までグリップに“線”を書いてたのに、今年は忘れてて…」。一番いい転がりが出て、気持ちよく振れるグリップ位置をチェック。サイン用の油性マジックで、左手小指が当たる部分にポチッと黒い印をつけた。最も長く握っていた時より、約5センチも短く握るスタイルになった。
「うれしくなって、ブログに『明日が楽しみ』なんて書いちゃいました。きょうの目標は『7アンダー』にしたけど、自然とそう思えたんですよね」。目標を超える大会新の快スコアで、09年のプロ転向後初の最終日最終組を実現させた。「久しぶりのドキドキ感です」。“マジック”で自分に魔法をかけたキンクミが4打差逆転Vへ、意欲満々だ。【加藤裕一】
◆金田の生涯ベストスコア
09年のプロ転向後は64だが、アマチュアの07年ベルーナレディース第1ラウンド(R)に「63」がある。最終日最終組もプロで初だが、アマチュアでは04年ゴルフ5レディスなどで4回経験。5連続バーディーもプロで最長だが、アマチュアでは08年ゴルフ5レディス第2Rで6連続がある。

