<女子ゴルフ:ダイキンオーキッド・レディース>◇最終日◇10日◇沖縄・琉球GC(6435ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
森田理香子(23=リコー)が開幕戦を制した。首位と1打差2位スタートから、ノーボギーの68で通算13アンダー。元賞金女王横峯さくら(27)とのプレーオフ1ホール目にバーディーを奪い勝負を決めた。岡本綾子門下生として5年目。ツアー屈指の飛距離に加え、師匠譲りのスイングが進化した。過去2勝は涙で迎えた“泣き虫”が、笑顔のツアー3勝目。3年連続で韓国に流出した女王奪回へ、日本勢の1番手になった。
左手を高々と突き上げた。プレーオフ1ホール目の18番パー5。4メートルのウイニングパットを沈めて、森田はにっこりと笑った。「泣いてばっかりだったので『泣き虫』と言われていると思うけど、きょうは笑えたと思います」。初優勝も2勝目も泣いたが、もう違う。表、青山、服部、若林と同じ岡本門下の“末っ子”が通算3勝目の開幕戦Vで、堂々と賞金女王レースの先陣を切った。
横峯がバーディーラッシュ、1組前では岡本門下の先輩表も猛チャージ。「焦りはなかった。『勝負は後半』と思っていた」。2人の失速を待つように、終盤17番で単独首位へ。最終18番はバンカー脱出に失敗したが、パーセーブ。横峯をプレーオフで退けた。
昨季、年間イーグル数のツアー新記録11個を樹立した飛ばし屋が、スイング面で進化した。「イメージは岡本さん。リズム、テンポを意識して」。この日は飛ぶけど、曲がる荒々しさが影を潜めた。ゆっくり、静かに…それでも飛ぶ。岡本の紹介で始まった日立マクセル京都ソフトボール部への練習参加も今オフで4年目。もうメニューについていける。目指すスイングに近づいてきた。
今季の第1目標は所属先の冠大会、8月1日開幕のメジャー・全英リコー女子オープン出場。そのために賞金ランク5位前後をキープする。その先に賞金女王がある。「岡本さんから課題をもらっていけば、女王も夢じゃない」。成長著しい23歳の京娘が、今季ツアーを引っ張っていく。【加藤裕一】
◆森田理香子(もりた・りかこ)1990年(平2)1月8日、京都市生まれ。ゴルフは8歳から。足立香澄プロを師と仰ぎ、京都学園高2年で全日本メンバーに。08年日本女子アマ2位、同年プロテストに合格。09年に岡本綾子門下となり、10年樋口久子IDC大塚家具レディースでツアー初V。昨季は1勝、賞金ランクは自己最高7位に。164センチ、57キロ。

