【バンコク(タイ)13日=塩畑大輔】藤本佳則(23=フリー)が、2年目の飛躍でツアーの台風の目になる。ワンアジアツアーを兼ねる国内ツアー開幕戦、タイ・オープン(14日~)に向け、会場で最終調整。「まずは複数優勝をしたい。その上で、年間通して安定した活躍をできれば」と今季の目標を語った。

 昨年はルーキーながら、5月のツアー選手権でいきなり優勝。幸福の神「ビリケンさん」にも似た笑顔で人気も急上昇し、新しいスター誕生と期待された。だがツアー中盤でやや失速。終盤に再び優勝争いに顔を出したが、2勝目を挙げることはできなかった。

 それだけに、2年目にかける思いは強い。オフは昨季の好不調時のスイング動画を見比べ、修正のポイントを頭にたたき込んだ。今大会は学生時代から使い続けたドライバーも、ダンロップスポーツ社の「スリクソンZ725」に変更。バックスピン量が少ない強い球の効果を、強風が吹く今回のコースでテストする。

 「ツアーを引っ張るとかは、まだ自分には言えないです。でもツアーを盛り上げられるようなプレー、結果を出したいです」と藤本。石川不在の新シーズンを、大学の先輩・池田勇太らとともに盛り上げる。