<男子ゴルフ:日本プロ選手権日清カップ>◇第1日◇16日◇千葉・総武CC総武C(7327ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
14番パー5。ホストプロの池田勇太(27)は残り257ヤード地点から、3番ウッドで2オンを狙った。しかしなぜかスイングにまったく力感がなく、フィニッシュも左方向に大きく崩れた。それでもピン手前10メートルに乗り、パットも決まってイーグルを挙げた。
「このスイングでよく飛んだよ」。前日は300ヤード強のドライバーがフェアウエーをとらえ続けるなど、ショットが絶好調。しかし夕食中、何げなく笑った拍子に、疲労で張りが続いていた背中に強い痛みが走った。ぎっくり腰に似た症状。一夜明けると起き上がれないほど痛みは強まった。
知人には「棄権する」とメールもした。しかしホストプロにして選手会長、地元千葉出身の責任感が、欠場を許さなかった。超音波治療、痛み止めの服用に加え「出られるようになるなら」とずっと拒否してきたはり治療にも踏みきった。
ショットの衝撃が背中に伝わるたび「ってえ」とうめき声をあげながらも、1オーバーで回ったのは意地と言うしかない。「明日には治すから心配すんな!」。アクシデントにも、池田の心は折れてはいない。


