20日から茨城・宍戸CC西Cで開幕するツアー選手権宍戸で18日、藤本佳則(23=フリー)石川遼(21=カシオ)、松山英樹(21=東北福祉大)が同組になることが発表された。

 日本ゴルフ界が、新しい時代に突入する。米国から一時帰国しスポット参戦する石川と、飛ぶ鳥落とす勢いの松山が同居する目玉ペアが組まれた。21歳同士で、国内メジャーの“真打ち”を務めることに、石川は「時代の変化が象徴されたペアリングだと思う」と力強くうなずいた。

 石川

 僕がジュニアだった10年前は、ジャンボさんとかがすごく強くて、20代の選手がツアーで活躍するのは難しい印象だった。30代でシードを取って、ようやく優勝を目指していくというような感じだった。それが藤本さんも含めて、20代前半でツアーを引っ張る。10年前とすごく変わってきていると思う。

 第1日から松山と回ることについては「最初は目の前の相手がライバルという感じではない」と話す。「2日間一緒に上位を目指してプレーする感じ。バチバチにはならないので、お互い自分のゴルフができる。英樹のプレーを冷静に見られる余裕もあると思う」と純粋に楽しみにしている。

 理想は一緒に好スコアを出し、3日目、最終日と同組で優勝争いを引っ張ることだ。この日は9ホールの練習ラウンド。ショットの好調さに満足することなく、新しいウエッジをテストし、実戦投入を決めるなど調整を続ける。「マネジメントとか、使う球筋も、英樹とは場面場面で違いがあると思う。見ていて気づきにくいかもしれないけど、面白い勝負になるはず」と期待させた。【塩畑大輔】