男子ゴルフの来季米ツアー本格参戦を目指す松山英樹(21=東北福祉大)が“米下部ツアーの入れ替え戦”に出場する可能性が25日、浮上した。松山は7月18日開幕の今季メジャー第3戦全英オープンからカナディアンオープン、ブリヂストン招待、全米プロ、8月15日開幕のウィンダム選手権まで約1カ月間の海外遠征を予定。そこで「賞金ランク125位以内」の米ツアーシード奪取を狙うが、そのバックアッププランになる。

 8月末から約1カ月間、米下部ウェブドットコムツアーのラスト4試合「ファイナル」で、米ツアーシードもれ選手、下部ツアー賞金上位選手らと「上位25人の米ツアー出場権」を争う。その場合、VanaH杯KBCオーガスタからパナソニックオープンまで4試合は日本ツアーを“離脱”するが、同大ゴルフ部の阿部靖彦監督(51)は「可能性がある限り挑戦した方がいい」と語り、松山の夢を後押しする考えだ。

 松山はこの日、明日27日開幕のミズノオープンに向け、岡山・JFE瀬戸内海GCで練習を行った。折しも全米プロの招待状が手元に届いた。「うれしいです。『うわ、頑張んなきゃ』と思う」。米ツアー参戦を見据えた戦いを前に、気持ちを高ぶらせていた。【加藤裕一】

 ◆来季の米ツアー出場権

 ウィンダム選手権(8月18日最終日)終了時で、米ツアーメンバーは各大会順位から算出したフェデックスポイントの上位125位、米ツアーメンバーでない松山は賞金ランク125位以内でシードを得られる。126位以下(200位以上)なら、下部のウェブドットコムツアーのファイナル(8月29日開幕のホテルフィットネス選手権からラスト4試合)で、下部ツアーの賞金ランク26位~75位の選手らと戦い、賞金上位25位に入れば、来季のツアー出場権を獲得できる。