<米男子ゴルフ:フライズコム・オープン>◇最終日◇13日◇カリフォルニア州・コーデバレーGC(7379ヤード、パー71)

 石川遼(22)は72と伸ばせず、通算9アンダーの21位に終わった。

 14番パー4。石川は左ラフから、残り189ヤードを3番アイアンで狙った。「距離を合わせるためにも、高いフェードを打った」。ボールは鋭いバックスピンで高くホップした後、硬い地面にふわりと落ち、ピンそばに。しかし3メートルのバーディーパットは、カップの縁をかすめて外れた。

 「完璧なショットを打てた後だから、流れ的にストロークとか何も考えずにパットが決まるところなのに」。序盤からアイアンがピンに絡み続けたが、パットのタッチやラインの読みが合わず、スコアを伸ばせなかった。

 それでも開幕9戦で6度の予選落ちと苦しんだ昨季序盤に比べれば、21位発進は大きな進歩だ。「結果に満足はできないけど、ゴルフの充実感はある。やるべきことをやっていれば、グリーンが自分の感覚に合う週がいずれ来ると思う」と言葉に力を込めた。