男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズは明日14日、静岡・太平洋C御殿場Cで開幕、今季日本ツアー3戦目の石川遼(22=カシオ)が大会連覇を目指す。12日はイン9ホールを練習ラウンド。ツアー屈指の高速グリーンを攻略するため、2つの「新兵器」を導入した。

 前週は「2メートルのパットはまっすぐ打てるのに、3メートル、5メートルだと軸がぶれた」(石川)こともあって16位に甘んじた。そのため前日11日は自宅で8時間もパット練習したという。そこで取り出したのが、5年前にもらったまま使わずにいた33インチのピン型パター。前週は35インチのマレット型を使っており、短くなったことで「スタンスを広くし、手を低くして、どっしり構える」のが狙いだ。

 もう1つは「緑色の三角定規」。パット練習では直角の部分を左足内側の延長線上に置き、頂点にボール、底辺に両足のつま先を合わせて打った。「スタンス幅が変わっても、常にボールの位置が左足内側の先にあるように」と石川は説明。ラインによって球の位置が変わることを防ぐためだ。石川自身が緑色のプラスチックを切って作った自家製。石川の今大会にかける気合がうかがえる。【岡田美奈】