日本女子プロゴルフ協会は10日、都内で「LPGAアワード2013」を開催し、横峯さくら(27=エプソン)がメルセデス最優秀選手賞を受賞した。賞金女王となった09年に初の最優秀選手に選ばれたが、今季は女王の座を森田理香子(23=リコー)に譲りながらも、総合的な活躍が同賞につながった。

 女王は逃した横峯だったが、もう1つの大きな勲章は手に入れた。メルセデス最優秀選手賞は昨年からポイント制。賞金額だけでなく、出場試合数や上位成績の回数などに応じて算出され、年間通じて総合的に活躍した証しとなる。横峯は「賞金女王にはなれなかったけど、ベンツももらえたし、ハッピーで充実した1年だった」。同賞の賞金500万円と、副賞として約1000万円相当のシルバーのメルセデス・ベンツもゲットした。

 5月のサイバーエージェント・レディースでは、不動裕理を抜いて歴代1位となる92試合連続予選通過を果たし、約1年11カ月ぶりの優勝。その後、連続予選通過記録への意識から、手堅いゴルフになった時期もあった。8月のNEC軽井沢で予選落ちし、記録は101試合でストップ。「開き直りというか、ガンガン攻められるように、試合に向き合えるようになった」と1つの転機を振り返る。その後、3勝を重ねた。

 表彰式の後は「最後まで頑張れば報われる」とも話した。来季は賞金女王との2冠も期待され、「自分のペースで、もっと成績を残していきたい」と、大きな励みにもなったようだ。【岡田美奈】<LPGAアワード受賞者>メルセデス最優秀選手:横峯さくら賞金ランク:森田理香子平均ストローク:アン・ソンジュ新人賞:比嘉真美子敢闘賞:大山志保

 同

 :吉田弓美子※ベストショット:森田理香子※ベストコメント:森田理香子特別賞:岡本綾子※はメディア賞