<男子ゴルフ:アクセンチュア世界マッチプレー選手権>◇第2日◇20日◇米アリゾナ州マラナ、ダブマウンテンGC

 松山英樹(21=LEXUS)は2回戦で、10年全米オープン選手権覇者で世界ランク17位のグレーム・マクダウエル(34)と対戦し、1ダウンで敗れた。終盤まで終始リードしたが、ミスにつけこまれ逆転を許した。それでも1回戦を勝ち抜いたことで、シード権にかかわるフェデックスポイントを通算450点近くまで伸ばす見込み。早くも来季のシードを確実にした。

 終盤にスキをみせてしまった。1アップで迎えた17番パー4。松山はフェアウエーからの第2打をグリーンオーバーさせてボギー。マクダウエルに追いつかれた。さらに18番パー4も、第1打をバンカーに入れてボギー。「悔しいというか、自分がミスしたので仕方ない」と振り返った。

 1回戦で元世界ランク1位のカイマーに勝利したのに続く、海外メジャー覇者相手の勝利はならなかった。それでも世界ランク上位だけが出場できる“準メジャー”での1勝で、フェデックスポイントを46前後獲得できる見込みになった。合計445点で、来季シードはほぼ確実。「早めにクリアできたのはうれしい。これで余裕を持ってプレーできる」と話した。

 会場から引き揚げる際、勝ったマクダウエルが駆け寄り、健闘をたたえる一幕もあった。マクダウエルは「どうやら彼は本物。僕らは彼らが育つ前に、どんどん稼がなきゃって言い合ってるよ」と冗談めかしながらも実力を認めた。