【ヒルトンヘッドアイランド(米サウスカロライナ州)16日=塩畑大輔】男子ゴルフの石川遼(22=CASIO)が、絶対音感ならぬ“絶対距離感”づくりに着手した。17日(日本時間18日未明)開幕の米ツアー、RBCヘリテージの練習場で、高精度のショット距離測定機を使い、サンドウエッジでの20ヤード、60ヤード、ロフト51度のウエッジでの110ヤードショットを徹底的に練習した。

 「今までは、目についた目標に打っていく練習でしたけど、これからはどこの練習場でも、必ずその3つの距離を打つ練習をします」と石川。これまで見た目で合わせてきた距離を、身体に感覚を染み付かせることで、目をつぶってでも打てるようにするつもりだ。「そうすれば、その距離のクラブを持っているのと同じ感じになる。そうすれば50ヤードも70ヤードも微調整で打ち分けられる」。ルール上クラブは14本しか持てないものの、自分の感覚の中で20、60、110ヤードを打てる3本のクラブを増やして“17本態勢”を敷くイメージだ。

 会場のハーバータウン・リンクスは狭い林間コースでショットの精度が問われる。「地面が硬いこともあるし、どこにショットを落とすかというより、どこに止まるかまでを考える必要がある」と分析する。昨年は最終日を6位で迎えた得意なコースで、結果を求めるのと同時に「絶対距離感」の精度を試す。