<米男子ゴルフ:RBCヘリテージ>◇第1日◇17日◇米サウスカロライナ州ハーバータウン・リンクス(7229ヤード、パー71)

 【ヒルトンヘッドアイランド(米サウスカロライナ州)=塩畑大輔】松山英樹(22=LEXUS)が課題のアプローチでまとめ、まずまずのスタートを切った。4バーディー、4ボギーの71で回り、首位と5打差の36位。強風が向きを変えながら吹く難しい状況で、アプローチで寄せて1パットの「寄せワン」パーが6回と粘りのゴルフをみせた。

 最終9番パー4。松山はドライバーを強振して第1打をグリーン手前まで運ぶと、バンカー越え30ヤードのアプローチをピンに当てて、1メートルにつけた。楽々とバーディーを挙げて、スコアをイーブンパーに戻した。首位と5打差で第1日を終了。米ツアーではプロ初の予選落ちを喫した先週のマスターズ・トーナメントから、上々の形で再スタートを切った。

 林の間を秒速10メートル近い強風が吹き抜け、風向きが場所によって変わる難しい状況。パーオン率は44・44%と、全体平均の54・45%を下回った。「グリーンに乗らなかったり、少し苦しいゴルフだったけど、その中でよく我慢できたと思います」。その分、寄せワンのパーが6回とアプローチでしのいだ。後半5番パー5でも、45ヤードのアプローチを10センチにつけてバーディーを挙げた。

 先週のマスターズ・トーナメントでは、1カ月ぶりの実戦ということもあり、アプローチやロングパットなど試合勘が左右するショートゲームで苦しんだ。第1日の前半8番パー5では、第2打をグリーン手前10ヤードまで運びながら、アプローチが10メートルもショート。4パットでダブルボギーをたたき「80」と崩れる悪い流れをつくってしまった。

 同じ失敗は繰り返さない。次の海外メジャー、6月の全米オープンに向けた再出発のラウンドで、さっそく改善の兆候がみえた。久々に「今日の出来には満足」と前向きに話した。