<男子ゴルフ:ミズノ・オープン>◇最終日◇1日◇岡山・JFE瀬戸内海GC(7382ヤード、パー72)◇賞金総額1億1000万円(優勝賞金2200万円)

 ツアー初優勝へ首位と4打差3位で出た岩田寛(33=フリー)だが、通算7アンダー281の6位に終わった。14番パー3で、第2打地点のボールの場所がショット前に変わった。テレビ中継のクルーが移動中に蹴ってしまったとみられるが、確実な証拠がないことから不利なライからのプレー再開を余儀なくされ、痛恨のボギーで優勝戦線から脱落した。

 14番パー3。グリーン左ラフの第2打地点に向かう途中、岩田は「あっ、蹴った!」と声を上げた。次の位置取りへ走るテレビクルーが、誤ってボールを蹴ったのが見えたのだ。

 観客2人もボールが動いたことを証言。しかし本人が認めなかったことなどから、元の場所への置き直しではなく、ドロップしての再開という措置になった。

 もともとボールは草の上に浮いていたはずが、ドロップしたことでラフの中に沈んだ。しかも左足下がりの難しいライに。寄りようのないアプローチを強いられ、ボギーとなった。

 直前の13番パー4では、左のブッシュからピン手前2メートルに寄せるスーパーショットでバーディー。優勝を争う張棟圭、パグンサンが重圧からパットをミスし、ボギーで一気に差が2打詰まっていた。自分にはキレるが、人には怒りをぶつけることは皆無。しかし今回ばかりは、宮崎キャディーにうながされて謝りに来たクルーに「宮さんに言われないと、謝りもしないのか」。必死に自制につとめながらも、怒りをにじませて抗議をした。

 4月のつるやオープンでも、他選手を追うのに夢中なテレビクルーにボールを蹴られたばかり。「キレて失速するのはイヤだと思って、頑張ったんですけど…」。試合運びの改善で、安定感を増しているだけに、ツアー戦優勝で“リベンジ”するつもりだ。【塩畑大輔】