男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミー杯でツアー1年8カ月ぶりの優勝を飾った石川遼(22=CASIO)が、祝勝会もそこそこにハードな練習合宿を再開させた。6日に大会史上最多7991人の大観衆を沸かせたが、セレモニー終了後すぐに北海道内の合宿地にとんぼ返り。午後7時過ぎまで、ショットやパットの練習を行った。

 宿舎に戻ったのは夜遅く。合宿に参加する同世代の選手たちと一緒に、スタッフが準備した祝勝ケーキを食べると早々に就寝した。7日も早朝から練習漬け。このままあと1週間以上、道内で練習に専念する。

 「試合の緊張感の中で出てきた問題点を、すぐに合宿地に持ち帰って修正する。すごくいい練習になる」。大会期間中も毎日ホールアウト直後に合宿地にUターン。昼食の時間も惜しんで、すぐにショット練習に入っていた。

 優勝し世界ランクが上がったことで、17日開幕の全英オープンの繰り上がり出場順位が1位になる見込み。開幕日までに出場権がおりてくる可能性が高い位置だ。それでも本人は「今回は米ツアーの予選代わりの試合への出場も取りやめたし、もともとそこに出ずに合宿に専念するつもりだった」とキッパリ。5月末が締め切りの出場意思表示も、あえてしていなかった。今月いっぱいは国内で調整し、8月の全米プロ選手権から米ツアーに復帰する。