【ホイレーク(英国)=塩畑大輔】16年リオデジャネイロ五輪で実施競技に復帰するゴルフの男女五輪ランキングが、来週から国際ゴルフ連盟(IGF)の公式サイトで公表される。全英オープン選手権を主催するR&Aの最高責任者でIGFのドーソン会長が14日、記者会見を開いて発表した。

 リオデジャネイロ五輪への道筋が、週明けから具体的に示される。全英オープン選手権の会見場。IGFドーソン会長は、五輪での競技実施方法を説明する中で、来週から、IGFの公式サイト上で「五輪ランキング」を公開することを明かした。

 五輪の出場枠は男女それぞれ60人で、男女ともに1カ国最大4人。まずは五輪前の時点で世界ランクの上位15人に出場権が与えられる。だが、ここに1カ国から4人以上が入ると、15位以内でも出場権が得られない場合がある。そして残りの枠を、各国2人ずつ、世界ランク16位の選手から順番に振り分けられる。ただし、1カ国最大4人のため、「15位以内」で3または4の出場権を得た国は「16位以下」の選手は1または0となる。

 IGFは、この出場優先順位を「五輪ランキング」として、来週から毎週公開していく予定だ。今週の世界ランキングを当てはめてみると、日本人は「15位以内」の枠で、15位の松山が出場権を得る。さらに「16位以下」の枠で、小田孔と石川が入る。仮に松山が16位以下に落ちると、石川の出場権は消える。日本が3人以上の代表を送り込むには「15位以内」に1人以上入ることが必要になる。

 出場枠が確定するのは、リオデジャネイロ五輪の開幕前の16年7月11日。その時点で、今季の松山クラスの活躍をする選手が現れれば、日本勢のメダル獲得の可能性はさらに高まると言えそうだ。

 ドーソン会長は「全ての国に出場チャンスがある」と話した。今週の世界ランクでみてみると計26カ国の選手が出場枠に入る。五輪では男女それぞれ60人が、4日間72ホールのストロークプレーで、メダルを争う。

 ◆世界ランク

 世界各ツアーや大会ごとにポイント(P)を設定して選手を順位付けする。優勝Pは4大メジャー大会が100、欧米ツアーが24、日本ツアーが16(日本オープンのみ32)。他に「レーティングP」があり、世界ランク上位者の出場が多いほどPが上がる。有効期限は2年。獲得Pを出場試合数で割る平均点方式。