【ホイレーク(英国)16日=塩畑大輔】ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン選手権は17日にロイヤルリバプールGCで開幕する。石川遼(22=CASIO)は練習ラウンドで新しいドライバーをテストして、2年ぶり5度目の大舞台に備えた。2度目の出場でメジャー初制覇を狙う松山英樹(22)はメジャー通算2勝で地元英国のロリー・マキロイ、ジョーダン・スピース(米国)と同組でスタートする。日本勢は計8人が出場する。

 石川は開幕前日としては異例となるドライバーのテストを行った。練習ラウンドスタート前のショット練習中、「シャフトを短くしたドライバーを試したい」と同行スタッフに依頼。これを受けてキャロウェイのスタッフが、練習後から練習ラウンドスタートまでの約1時間で、ヘッドが違う2タイプを用意した。

 シャフトは0・5インチ縮まって45・5インチとなり、短くなった分だけ距離はやや落ちる。だが、会場はラフが深く、フェアウエーが狭い上に横風も強いため、全英対策として方向性を重視したようだ。練習ラウンドでは交互に打って感触を確かめた。

 大半の選手がドライバーをほとんど使わないコースだが、石川は15日の練習ラウンドで、パー4以上の14ホール中、13ホールでドライバーを使用して1アンダーで回った。本番でもドライバーを多用する可能性がありそうだ。