<男子ゴルフ:全英オープン>◇第2日◇18日◇英国・ロイヤルリバプールGC(7312ヤード、パー72)◇賞金総額800万ドル(約8億円)優勝賞金166万9512ドル(約1億6695万円)

 石川遼(22)は74とスコアを落とし、通算4オーバーで2打及ばす予選落ちとなった。

 あとひと転がりが足りなかった。18番パー5。石川は右手前から6メートルのチャンスにつけ、佐藤賢和キャディーと2人で慎重にラインを読んだ。このパットを決めれば、想定カットラインの3オーバーに届く。しかしボールは強い向かい風も受けて、カップ手前20センチでピタリと止まった。ほぼ無表情でタップインし、予選落ちを覚悟した。後半4バーディー。それだけに前半の「40」が痛かった。

 ショット、パット力向上の手応えはつかみつつある。しかし今大会は「地面が硬い分、各番手とも普段より距離が出る。この番手でいいのか、と迷う分、思い切ってクラブを振り切ることができなかった」。18番も第3打で、重点的に練習している110ヤードの距離だったが、ピタリとピンにつけることはできなかった。

 「あれが今の実力。そもそもいいスイングができないと、今目指しているものがいいか悪いのかも分からない」。それでも17番パー4では、370ヤードのドライバーショットからバーディーを奪うなど、確実に世界クラスのショットは増えている。「でも、もっと精度を上げないと話になりません」。ホールアウト後も練習場に直行した。