<男子ゴルフ:全英オープン>◇第3日◇19日◇英国・ロイヤルリバプールGC(7312ヤード、パー72)◇賞金総額800万ドル(約8億円)優勝賞金166万9512ドル(約1億6695万円)

 【ホイレーク(英国)=塩畑大輔】松山英樹(22=LEXUS)は3バーディー、4ボギーの73と伸ばせず、通算イーブンパー216の38位に後退した。ショット、パットともに精彩を欠き、戦略を変えての果敢な攻めも実らなかった。

 16番パー5。前日までアイアンなどで第1打を刻んでいたホールで、松山はドライバーを振り抜いた。フェアウエーをキープすると、再度ドライバーを手に、向かい風をついての2オン狙い。「風の状況もあるし、それとピンも奥だったので」。しかしグリーン左の深いラフに外れ、バーディーも奪えなかった。

 続く17番パー4も、前日の3番アイアンからドライバーに変え、第1打を放った。右のバンカーは越えたが、その先のブッシュにつかまりボギー。終盤にスコアを落とし、同組のマキロイと一気に11打差がついた、第2ラウンドのリベンジはならなかった。

 「ショットの感触が悪かった。今シーズンずっと悪くて、だましだましやっていたのが、ここで出てしまった」。11番パー4では、ウエッジでの第2打を1・5メートルにつけながら、3パットでボギー。13番パー3の第1打は右カップをかすめるなど、随所に好ショットはあったが、全体的には精彩を欠いていた。

 第2ラウンド中盤まで、同組のマキロイと互角の勝負を演じた。しかし終盤には、400ヤード近いドライブからのバーディーなど、スケールの大きさを見せつけられた。この日はスタート前の練習から、何とかテンションを上げようとする様子は見られたが、前日までの張り詰めた緊張感はなかなか生まれなかった。自分を鼓舞するように、ホールアウト後は練習場に直行し、フォームを修正しながら真剣に球を打ち続けた。