<女子ゴルフ:国・地域別対抗戦インターナショナル・クラウン>◇第2日◇25日◇米メリーランド州オウイングズミルズ・ケイブズバレーGC(6628ヤード、パー71)

 1次リーグB組の日本はオーストラリアに1勝1分けで3点を加え、通算6得点でB組首位を維持した。宮里藍(29)横峯さくら(28)組は、11番までに6ダウンという絶体絶命のピンチから猛反撃。驚異的な粘りで引き分けに持ち込み、1点を獲得した。

 11ホールを終えて6ダウンと絶体絶命の状況から、引き分けに持ち込んだ。貴重な1点をもぎ取った宮里藍、横峯はそろって「信じられない。もう(引き分けも)ないと思っていた」と目を丸くした。

 序盤はショットもパットもかみ合わない日本に対し、やること全てがうまくいった相手はバンカーから直接カップへ入れるなど7ホールで5バーディーを量産。大差で折り返した。

 「流れが変わったのは12番」と宮里は振り返る。6ダウンで迎えたこのホールは、取られたら負けが決まってしまう窮地。ここで横峯が1・5メートルのパットを沈める初バーディーで意地を示した。その直後、競技委員からスロープレーの警告を受けて時間計測が始まるとオーストラリアが乱れ、日本の猛反撃が始まった。

 13、14番と連続で奪い、16番で宮里が2メートル、17番では横峯がカラーから10メートル以上をパターで沈めて連続バーディー。18番もボギーの相手に対し、パーをセーブして辛うじて追い付いた。

 横峯は「16番で藍ちゃんがバーディーを決めて流れをつくってくれた。17番で私のバーディーパットが入ったのは本当にラッキー。諦めなくてよかった」。弾みとなる引き分けに沸く日本は、第3日は強豪の韓国と当たる。宮里は「チームワークがいいので、3日目以降もみんなで乗り切れる」と大きな目を輝かせた。

 ◆インターナショナル・クラウン

 米女子ツアーが開催する国・地域別対抗戦。今年から隔年開催で始まった。米国、タイ、スペイン、台湾(以上A組)、韓国、日本、スウェーデン、オーストラリア(以上B組)の8チームが参加。1チーム4人制。2組に分かれての1次リーグは3日間行い、2人1組でホールごとにいい方のスコアを採用するフォアボールで総当たりする。各組2位までと3位のうち1チームが最終日のシングルスに進む。最終日は計5チームの20選手がシングルスで対戦、4日間の総得点で争う。