<女子ゴルフ:センチュリー21レディース>◇第2日◇26日◇静岡・伊豆大仁CC(6531ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 賞金ランク3位の成田美寿々(21=オンワードホールディングス)が、通算8アンダー136で首位に2打差の3位に浮上し、2週連続優勝のチャンスをつかんだ。

 成田が有言実行の猛チャージだ。1番では残り95ヤードからピッチングウエッジでピンそば1メートルにピタリ、2番でも100ヤード弱からアプローチウエッジで1メートルに。「9番アイアン以下は先週みたいに打ててます」。今季3勝目を挙げた前週サマンサタバサ・レディースの切れが戻ってきた。

 前週で賞金ランク3位となり「これからは(1位の)アンちゃんを意識して」と言い、前日は首位発進のアンに「1打1打追いついていきたい」と話していた。第1日はショットがいまひとつで70という結果の中、17、18番で「自分の調子を無視して攻めたら、ピンに絡んで」と好感触。この日は1番から全てピンをデッドに狙っていった。ボギーなしの66に「追いかける立場が好きなんでしょうね」と自己分析した。

 連戦の上にアップダウンのきついコース、最高気温34・1度の猛暑で、体力と精神力も問われる。前日は練習もせずにコースを出て体力温存。夕食はファミレスでオムライスを食べ、風呂もシャワーで済ませずにしっかり湯船に入り、午後8時過ぎには就寝した。今季は大好きなゲームを封印して、睡眠時間を確保するなど、自己管理に徹する。普段は日傘は差さないが、今大会は「面倒臭がらずに差しています」と笑う。

 2打差以内に賞金ランク上位3人がひしめく。ランク1位のアン・ソンジュ(26=韓国)との賞金差は約1525万円で、勝っても逆転はできないが、連勝で一気に詰めておきたいところ。「明日も自分のゴルフができれば」。ここまで5勝のうち、4勝が逆転優勝というデータも心強い。【岡田美奈】