日本ゴルフ協会は1日、9月世界アマチュアゴルフチーム選手権(長野・軽井沢72)の日本代表メンバーを発表。この日付のアマランクで女子1位に浮上した勝みなみ(16=鹿児島高1年)ら、男女上位3人ずつが正式に選ばれた。同大会の日本開催は52年ぶり2度目で、女子は初めて。既に先月22日から軽井沢で合宿を行い、勝は日本女子としての初優勝を目指すべく、攻撃ゴルフを誓った。

 勝が名実ともに日本女子のエースになった。アマランクで前回(昨年12月)の5位から堂々の1位へ。世界アマでもポイントゲッターとして期待される。それを自覚したように「ドライバーでできるだけ遠くに飛ばして、ショットでピンに近づけて、バーディーを取るのが自分の持ち味」「集中して自分らしくプレーすれば、結果はついてくる」と、勝は言い切った。

 軽井沢合宿では独特の洋芝のラフを警戒し、「フェアウエーキープが一番」とイメージを膨らませた。事前練習が十分できるのが地の利である一方、自国開催の重圧も免れない。これにも勝は「プレッシャーに負けていちゃ、駄目ですよね~」と明るく笑った。

 ゴルフ漬けの日々だが、夏休みの宿題は既に生物と英語は終了。軽井沢に持ち込み、2学年上の岡山や男子の小浦ら「先輩たちに手伝ってもらって」数学や国語も順調に消化している。練習の合間には女子チームでアウトレットで買い物をし、松原とおそろいのシャツやハート形のペンダントを購入。これまでは「LOVE」の文字入りネックレスを愛用していたが、「LOVE封印です」とこの日は新品を着けてきた。チームプレーの“マネジメント”は早くもバッチリだ。【岡田美奈】

 ◆世界アマチュアゴルフチーム選手権

 1958年に始まり、女子は64年から。日本開催は62年(静岡・川奈ホテルGC)以来。今年は9月3日から女子(50カ国)、同10日から男子(72カ国)でいずれも4日間大会。チーム3人のうちいいスコアの2人分をその日のチームスコアとし、合計スコアで競う。日本男子は阪田哲男らが出た84年に優勝、日本女子は最高位は4位で4回あり、表彰台の壁を破るのが第1目標。

 ◆勝の今後の主な予定

 8日から全国高校選手権個人の部(山口)、20日から日本ジュニア(埼玉)、9月3日から世界アマ(長野)、同25日からアジア大会(韓国)、10月2日から日本女子オープン(滋賀)。