ゴルフの日本ジュニア選手権は今日20日に埼玉・霞ケ関CCで開幕。同コースは20年東京五輪でゴルフ会場になる予定で、勝みなみ(16=鹿児島高1年)ら次世代を担うジュニアが日本一のタイトルを争う。日本女子アマランク1位の勝は19日に練習ラウンド。ドライバーショットに悩みを抱えながらも、前向きさは失わず、初優勝を目指す。

 日本屈指の名門、東京五輪開催が決まったコースでのプレーに、勝は「回らせてもらえるだけでも幸せ、誇りを持ってプレーできます」とうれしそう。6年後は22歳で、もちろん東京五輪は目標の1つでもある。本大会は12~14歳の部に出た中学時代は3位、4位、5位と尻すぼみだっただけに、15~17歳の部になった今回は、当然優勝を狙いたいところだ。

 この日はドライバーの調子がいまひとつ。左へ曲がる傾向が強く、「フェアウエーキープは2ホールくらい」と明かした。実は女子ツアーの最年少優勝を果たした4月のKKT杯バンテリン・レディースの時も「風に負けていた」と、満足していなかった。その後、クラブを替えたり、小技でカバーして、試合をこなしてきた。

 だが、今回は「世界アマもある。ドライバー(ショット)を直したい」。9月3~6日(長野・軽井沢72)に日本代表として世界アマチュアゴルフチーム選手権を迎えるためにも、正面から向き合うことにした。

 師でもある祖父市来龍作さん(74)に頼らず、自分で解決したいという。「これを乗り越えられたら、すごくよくなるんじゃないかと…耐えます!」と、気持ちの強さは失わない。「悩むってことは、成長しているってことですよね」と続けた。自称「ドライバーさえよければ乗り切れるタイプ」。悩みは飛躍への通過点にすぎないはずだ。【岡田美奈】