【アトランタ(米ジョージア州)9日=塩畑大輔】男子ゴルフの松山英樹(22=LEXUS)が7連戦完走へ、休養優先の調整で今季最終戦に臨む。

 11日にイーストレークGCで開幕する米ツアープレーオフ最終戦、ツアー選手権に向けて練習を開始した。当初予定していた正午からのラウンドを取りやめ、午後3時過ぎに会場入り。アプローチ、パット練習中心の軽めの調整に切り替えた。

 「2度寝したら、もう正午だったので」と冗談めかすが、これも体調管理にあたる飯田トレーナーも納得の調整だ。7月下旬のブリヂストン招待から、これで7週連続のツアー戦。予選落ちは1試合のみと、ほぼ無休で転戦を重ねてきた。プレーオフ中盤戦では、風邪で体調を崩すなど、疲労の蓄積は明らかだった。

 前日はデンバーからの移動のみで、会場での練習は行わず。多少は身体も休まり、気分転換も果たせたのか「大丈夫。あと30試合くらいいける」と笑ってみせた。この試合は年間ポイントランク30位以内のみが出場し、終了時点の同ランク1位の選手が1000万ドル(約10億円)を獲得できる。「それしか狙ってないですよ」と笑うが、現実的には難しい同28位からの奇跡的な逆転よりも、世界ランクのポイント稼ぎをもくろむ。「最近あまり稼げていないし」と有力選手がそろう舞台で上位進出を狙う。