<米男子ゴルフ:ツアー選手権>◇第1日◇11日◇米ジョージア州イーストレークGC(7307ヤード、パー70)◇賞金総額800万ドル(約8億4000万円)優勝144万ドル(約1億5120万円)

 松山英樹(22=LEXUS)は1イーグル、2バーディー、5ボギーの71で回り、首位と5打差の20位で第1ラウンドを終えた。前半は好調なドライバーを武器に、9番パー5で14ラウンドぶりのイーグルを挙げるなど、順調な滑り出し。しかし後半は、そのドライバーで右方向へのミスを重ね、スコアを落とした。

 10番パー4。松山はドライバーでの第1打を、右に大きく曲げた。ピンを狙う第2打の飛球線上に、テントやフェンスといった動かせない人工物が多数あり、フェアウエー方向に10ヤードほど移動してドロップ。しかし、ここからもグリーン左のバンカーに運ぶのが精いっぱいで、ボギーとした。

 「あれからおかしくなった」。さらに14、16、17番と第1打を右に曲げ、苦しい展開に。13番パー4では3パット。後半だけで4ボギーを重ねてしまった。

 前半はドライバーが好調だった。8番パー4では、残り113ヤードのフェアウエーまで運びバーディー。続く9番パー5でも、317ヤードのビッグドライブ。残り276ヤード地点から、3番ウッドでピン右5メートルに2オンさせ、8月のウィンダム選手権第1ラウンド以来となるイーグルを挙げた。

 前戦のBMW選手権の大会中から、ドライバーの飛距離と精度アップを目指し、スイング修正を続けてきた。「前半はすごくいい感じで打てていた。後半はいろいろやっていることが悪い方向に出た」。ドライバーを握った13ホール中、フェアウエーキープは5ホールにとどまった。特に後半は1ホールしかなかった。

 ホールアウト後は約2時間、ドライバーとパットを中心に練習を重ねた。「追いつけるスコアだと思う。第2日が大事だと思うので、しっかり修正したい」。結果と同時に、目標に掲げる来季のメジャー制覇につながる内容も追求する。【塩畑大輔】