<女子ゴルフ:マンシングウェア東海クラシック>◇第2日◇20日◇愛知・新南愛知CC美浜C(6375ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 プロ4年目の福田真未(22=えん)が、ツアー初優勝に王手をかけた。後半インで6連続を含む7バーディーを奪い、今季ツアーの9ホール最少ストローク「29」をマーク。自己ベストスコア64で通算10アンダーの首位に浮上した。4月KKT杯バンテリンレディースは最終日を首位で迎えながら、アマチュア勝みなみに15歳293日のツアー最年少優勝を許した。苦い経験を生かすつもりだ。

 福田が猛チャージを不思議そうに振り返った。「『あれ?

 すごくパットが入るな』と思ったけど…」。

 12番で15メートルのロングパットを放り込んだ。16番はグリーン右奥エッジから、20ヤードのチップショットがカップに消えた。「すごかった。スライスで読んでいて最後に『右に抜けた』と思ったら、フックしたんですから」。11番から6連続バーディー。気がつけば、インは今季ツアー最少のハーフ29、自己ベストスコアの64で首位に立っていた。

 アマチュアでJGAナショナルチームに所属した。同僚に同学年の堀奈津佳、1つ下に比嘉真美子、渡辺彩香。みんなツアー優勝を経験した。自分はプロ4年目の今季、約2131万円(現在賞金ランク36位)を稼ぎ、やっと初シードを確定的にした。「足踏みしてますね」と苦笑いする。

 初優勝のチャンスを1度逃した。今年4月20日のKKT杯バンテリンレディース最終日、首位スタートから序盤の3連続ボギーで6位に沈んだ。1組前の勝に1打差を逆転され、ツアー最年少Vを許した。「気持ちで負けてました。私もアマの時はイケイケだったのに、プロになってどうしても消極的に…」。待望の優勝へ。もう後悔したくない。【加藤裕一】

 ◆福田真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、佐賀県生まれ。福岡・沖学園高を卒業した11年にプロテスト合格。沖学園中3年の07年から2年間、JGAのナショナルチーム育成選手。09~10年はナショナルチームで10年世界アマ、アジア大会代表。家族は両親、姉、妹。168センチ、58キロ。

 ◆女子ツアーの9ホール最少打

 11年スタンレーレディース3Rアウトで、諸見里しのぶが記録した「27」。諸見里がこの時、1~8番で記録した「8連続バーディー」もツアー記録。「28」はおらず「29」は福田真未が13人目。いずれもパー36で達成。