<米男子ゴルフ:CIMBクラシック>◇第1日◇30日◇クアラルンプール・クラブ(パー72)

 石川遼(23=CASIO)は5バーディー、2ボギーの69で首位と4打差の13位につけた。松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、2ボギーの70で23位スタートとなった。リカルド・カールベリ(スウェーデン)がボギーなしの7バーディーで65をマークし、トップに立った。雷雨のため約2時間の中断があり、プレーの進行が遅れた。

 第1ラウンドをバーディーで締めくくり、マレーシアのファンから大きな拍手を浴びた。石川が東南アジア特有の蒸し暑さの中で切れのあるショットを見せ、トップと4打差の好発進。大粒の汗を拭いながら「もう少しいけたんじゃないか」と手応えをにじませた。

 2アンダーで迎えた最終18番パー5。ティーショットは右のラフ、2打目もフェアウエー右のバンカーに入れた。ミスが続いたが「奇跡的なショット」と自賛した第3打でピン奥10メートルに運ぶと、難しいスネークラインを読み切ってねじ込み、スコアを伸ばした。

 前半から何度もチャンスをつくりながら微妙な距離のパットに苦しんだ。それでも「ショットが良かったので、流れが悪くならないようにできた」と我慢のゴルフを続け、後半の3バーディーにつなげた。

 この大会の昨年の優勝スコアは14アンダー。初日の調子を維持できれば、優勝争いにも加われそうだ。「内容でも、よりいいものを目指していきたい」と貪欲な姿勢で残り3日間に挑む。