<男子ゴルフ・ダンロップフェニックス>◇第2日◇21日◇宮崎・フェニックスCC(7027ヤード、パー71)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 池田勇太(28=日清食品)の15番の第1打は右ラフにいった。ピンをまっすぐ狙うには前方の松の木が邪魔になる。その木に当たらないように、スライスをかけて2オンさせた。ラフからはサイドスピンがかけづらいが、池田はいとも簡単にやってのけた。「技量の違いだよ」。プロならではの力と技を発揮して、この日は6バーディー、ボギーなし。通算8アンダーで首位の松山に2打差4位で決勝ラウンドに向かう。

 池田は1年前のカシオワールドオープンで、東北福祉大の後輩にあたる松山と最終日最終組で優勝争いした。一時は2打差リードするも逆転で優勝をさらわれた“痛恨の敗戦”が、今も心に残っている。大会は違うが絶好のリベンジのチャンスが訪れた。

 「スコアをできる限り伸ばして最終日に期待できる位置にいたい」。松山へのリベンジが果たせて10年大会以来、2度目の優勝をすれば、逆転賞金王の芽だって出てくる。【町野直人】