石川遼(23=CASIO)が大規模合宿開催で、日本ゴルフ界のレベルアップに一役買う。10日から沖縄合宿を開始。夏にも北海道で有望なジュニアや、原江里菜、柏原明日架ら女子選手を招いて合宿を開いたが、今回はさらにスケールアップ。宮里美香ら有力選手に加え、片山晋呉のコーチを務める江連忠も参加。各ツアーの垣根を越えた合同練習を取り仕切る。なお日本ゴルフ機構(JGTO)は8日、都内のホテルで男子ツアーの表彰式を開いた。

 “キャンプ遼”がさらにスケールアップする。ファン投票による「MIP賞」を受賞した石川は、片山が指導を仰ぐ江連が、沖縄合宿に参加することを明かした。最近、11月のカシオ・ワールドオープンで練習器具を紹介されるなど、片山のアドバイスを受けるようになった。「晋呉さんのように、自分の根幹をつくるような練習を見つけたい」と話すだけに、片山のブレーン江連の来訪は願ってもない機会だ。

 徳島・南部中3年の杉原大河も、今年の世界ジュニア優勝の逸材。他にも有望なジュニアを多く招く。さらには今回は、女子のトッププロから参加希望が殺到。もともと原、柏原らがメンバーだったが、宮里美香も参加。ツアー6勝の北田瑠衣、ベテラン45歳の鬼沢信子までが合流する。

 男女、ジュニアがこれだけの規模で交流する機会はそうそうない。夏の北海道合宿では、各自の練習メニューから、行き帰りの乗用車の割り振りまで、石川が自分で決めた。日本ゴルフ界の未来のため、今回もリーダーシップを発揮する。