男子ゴルフの川村昌弘(21=マクロミル)が22日、今季最終戦のドバイオープンを戦ったUAEから帰国した。「一番最初に始動して、一番最後まで試合してましたね」と苦笑いするように、今季は1月の米ツアー、ソニー・オープンを皮切りに、欧州ツアー、アジアツアー、ワンアジアツアー、国内ツアーをまたにかけて転戦。海外メジャー予選を含めると、14カ国、計38試合でプレーした。

 終盤はめまいや胸部のケガに悩まされたが、それでもアジアツアーではシード圏内の賞金ランク44位。さらには塚田好宣と地元ジュニア対象の教室を行ったり、タージ・マハルやブルジュ・ハリファなどを訪れ見聞を広めたりした。「各国で日系企業の方々とか、地元の選手とか、多くの人々と出会うことができた。ゴルフをしているというだけで、これだけたくさんの人と出会えたのは、本当にありがたい」とうなずいた。

 昨年のパナソニック・オープン優勝で、来季も欧州、アジア両ツアーのメンバー資格を保持する。今季は国内ツアーから、松山らのように出場義務試合数を16から5に減ずる処置を認めてもらえなかったが来季は5試合で済む見込み。無理な連戦の負担も減るだけに、世界に向けてさらに積極的に打って出る。【塩畑大輔】