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宮本V「遼クン待ってろ」/男子ゴルフ
<男子ゴルフ:KBCオーガスタ>◇最終日◇26日◇福岡・芥屋GC(7142ヤード、パー71)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)
遼くん、待ってろ! 宮本勝昌(34=ハートンホテル)が4年ぶりのツアー6勝目を、涙の完全優勝で飾った。71とスコアを伸ばせなかったが、通算15アンダーで2位小田孔明(29)らを1打差で振り切った。初日からの首位を守り切り、5月のマンシングKSBで石川遼(15)に惜敗した悪夢を払しょく。石川と再戦する30日開幕のフジサンケイクラシックへ、最高の形で乗り込む。
震えていた。最終18番。80センチのウイニングパットを沈めても、宮本の体の震えは止まらない。練習仲間の藤田が号泣して祝福に駆け寄ってくると、自然と涙がこぼれた。「今回の優勝が一番苦しかった」。4年ぶりの勝利に、様々な感情が入り交ざった。
長かった。03年新潟オープン優勝後、2位は8度も勝てなかった。5月のマンシングKSBでは15歳の石川に勝利を譲り「戦犯」扱いされた。「プロの部優勝」とからかわれ、年下選手からも目をそらされた。「一番、悔しいのは石川遼くんに負けたこと。でも、それも払しょくできた」。ようやく悪夢を断ち切った。
普段は笑顔を振りまき周囲を明るくさせる男も、ゴルフになると過度の緊張に見舞われる。今週も夜になると眠れず何度も目が覚めた。「優勝したらどうしようって考えちゃう」。この日も重圧で朝から体は動かず、前半アウトでフェアウエーをとらえたのは2ホールだけ。だが、グリーン上で踏ん張った。「今週のテーマは『遼くん、待ってろ』。ここまできたら勝つ」。4番で5メートル、5番で4メートルを沈めると、後半も14番では4メートルを決めてパーセーブ。執念のパットで、何とか1打差で逃げ切った。
明日28日は35回目の誕生日。30日からは、石川も出場するフジサンケイクラシックがある。「遼くんと回りたくなってきたな」とニヤリ。今大会の平均飛距離302・14ヤードは全体4位で「まだまだ若いもんには負けないですよ」と、ドライバーでも張り合うつもりだ。自信を取り戻した宮本が今度こそ、プロの意地を見せる。【木村有三】
[2007年8月27日9時35分 紙面から]
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