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遼クン迷彩パンツで予選突破/男子ゴルフ

- 14番、第2打を右ラフから放った石川遼はボールの行方を走って確かめる
<男子ゴルフ:フジサンケイクラシック>◇2日目◇31日◇山梨・富士桜CC(7427ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
遼クンが「プロツアー2連勝」への挑戦権を得た。石川遼(15=杉並学院1年)が、イーブンパーの71で回り、初日と同じ首位から3打差の好位置で決勝ラウンド進出を決めた。ホールアウトした90人の中での暫定順位は5位。悪天候の中でも、本来の攻撃ゴルフを貫き、重圧のかかった初日とは一転し、ファッションでも遼クンらしさを披露した。降雨による中断で日没サスペンデッドになり、26人がホールアウトできず、暫定首位は通算4アンダーで谷原秀人(28)ら3人が並んだ。
石川は堂々と自分のスタイルをまっとうした。プレーだけでなく、ファッションでも見せた。この日は、ゴルフ場では珍しい「迷彩色のカーゴパンツ」。いわゆる街着で、優勝した5月マンシングウェアKSB杯2日目にも着ていた。「気に入っています。前回(2日目は)あまりテレビに映らなかったから、またはいてみました」。個性を主張しながら、しっかり験を担いでいた。
もちろんプレーでも、自分らしさを貫いた。一時は1オーバーまで後退も、15番と17番のパー5ではいずれも2オン狙いできっちりバーディーを奪い、アンダーパーに返り咲く。「今日も長いパットを気迫で入れました」。ホールアウトした90人の中で5位、2ホールを残して通算2アンダーの藤田を含めても6位という好位置につけた。
飛距離を生かして攻め続ける姿勢には、きちんと裏付けがある。父勝美さん(50)の「お前にはプロのように100ヤード手前に正確に刻む技術はない。それなら1メートルでもピンに近づく方がいいじゃないか」という言葉だ。自分の力量、弱点を認めた上での信念なのだ。
この日は緊張に震えた初日とは、別人だった。スタート前、降り出した大雨に勝美さんに「この雨なら(全体の)スコアは伸びないよ」と励まされると、「だったら、1つ2つ伸ばせばトップじゃん」と豪語して、1番ティーに立った。その1番でボギー先行も、直後に悪天候で一時中断と運にも恵まれた。再開までの1時間半は、ロッカー室で大好きなヒップホップとR&Bを聞いて、悪いイメージを払しょくした。
再開後は7番で第1打を池に落としても、4メートルのボギーパットを執念で沈め、踏ん張った。7月の日本アマでは、大雨の2日目に自滅して予選落ち。「あの教訓は相当生きていますね。でも攻め方は変わらない。ショートゲームの技術が上がったんです」と誇らしげだ。
「迷彩色のカーゴパンツ」に、外野の大人からは「王子のファッションにはふさわしくない」との声も出たが、遼クンの輝きの前にはしぼんでしまう。今やプレーも生き方も、誰にもまねできない「王子道」。確実に日本のゴルフ界を変えていく。【大石健司】
[2007年9月1日9時5分 紙面から]
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