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北田V、涙のシード権確保/女子ゴルフ

優勝の北田瑠衣はうれし涙を流した(撮影・中村誠慈)
優勝の北田瑠衣はうれし涙を流した(撮影・中村誠慈)

<女子ゴルフ:伊藤園レディス>◇11日◇千葉・グレートアイランドC(6581ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 前日首位の北田瑠衣(25=フリー)が、3人によるプレーオフの末、3年ぶりの優勝を飾った。通算5アンダーで茂木宏美(30)、佐伯三貴(23)と並びプレーオフに突入。1ホール目に佐伯が脱落し、2ホール目でパーパットを落ち着いて決め、パーパットを外した茂木を抑えて、ツアー通算4勝目を挙げた。優勝賞金1260万円を獲得し、今季の賞金ランクも56位から33位に急上昇。来季シード権争いから一気に脱出した。

 3年ぶりの緊張感に手元が微妙に狂った。優勝が決まる最終18番の約1メートルのバーディーパット。ボールは無情にもカップをかすめた。「グリーンの上で(入れれば優勝を)知っちゃって…」(北田)。しかし、その失敗で逆に「無心になれた」。

 三つどもえのプレーオフ直前、トイレに駆け込んだ。「あまり行きたくなかったけど、気持ちを切り替えるために」。1ホール目に佐伯がボギーで脱落。茂木との一騎打ちになった2ホール目。約50センチのパーパットを先に決めた。ライバルのパットが外れた瞬間、3年ぶりの歓喜の涙が込み上げてきた。

 プロ3年目の04年に3勝を挙げて賞金ランク3位に入った。「北田旋風」を巻き起こした。ところが翌年から体調不良などでピタリと勝てなくなった。05年はシード圏外の60位。「何をやってもダメだった。もうゴルフをやめようと真剣に思った」。その後も勝てない日々が続いた。

 転機は今夏に訪れた。同1月に片山晋呉のキャディーを務めた石井恵可(えか)氏と結婚。その縁で片山を指導する谷将貴コーチに今年7月から師事した。もともと片山のち密で正確なゴルフは「あこがれでした」。谷コーチの下で基本の体重移動から学んだ。特にショットを打つ際に、体重を右側から左側に移す動作を徹底した。その成果は4カ月で結実した。

 今大会前までの今季賞金ランクは56位。現時点で51位以内とされるシード権を争っていた。「5位以内に入ればシード権が手に入ると聞いて、それを目標に頑張ろうと思ってたんだけど、それが優勝なんて…」。優勝賞金1260万円を手にし、同ランクも33位へ急上昇した。「今は浴びるほどお酒を飲みたいです」。久しぶりの美酒に酔いしれるつもりだった。【山田大介】

[2007年11月12日9時41分 紙面から]

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