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遼クンにエースキャディー不在の危機

- 練習ラウンドを終えた左から石川遼、塘田キャディー、イアン・ポールター
石川遼(16=杉並学院1年)が、明日15日開幕のダンロップフェニックスで「エースキャディー不在」の危機に陥った。あこがれのイアン・ポールター(31=米国)らとの練習ラウンド前に、専属キャディーの塘田隼也(とうだ・しゅんや)氏(21)が、カメラマンの機材と接触。右ひざ裏を負傷してしまった。痛みをこらえ9ホールを歩いた塘田氏だが、ラウンド後の石川の練習には同行せず病院に直行。5月のツアー優勝以来、常にタッグを組んできた頼れる兄貴分不在のピンチが訪れた。
ラウンド後に塘田キャディーの負傷を知り、遼クンの表情がくもった。「歩きづらかったみたいです。僕は全然気付かなかったんですけど」。崇拝するポールターとのラウンド前、20人以上のカメラマンが走って移動する混乱の中で、塘田氏がアクシデントに見舞われていたのだ。
「夢の中の夢ですよ」と声を上ずらせて臨んだラウンドでは、自分より11センチも背の高いポールターを、第1打で常に10~30ヤードもアウトドライブ。好調ぶりを披露していただけに、予想外のトラブル発生に困惑した。
キャディーはクラブを運んだり、残り距離を計算するだけが仕事ではない。こと競技中に選手に助言できるただ1人の「味方」でもある。専属なら選手の番手ごとの飛距離や持ち球、技術レベルに精通し、的確なアドバイスができる。加えて遼クンにとっての塘田氏は、これまでツアー全6戦で自分を励まし、支えてくれた兄貴分。精神的支柱ともいえるのだ。
仮に塘田氏が離脱した場合には「大丈夫。自分で担ぎます。僕はジュニアですから」と、遼クンは気丈に話した。だが、アマの試合とは違い、プロツアーでは競技の迅速な進行などのため、練習日からキャディー帯同が義務。キャディーなしでは練習もできない。
この事態を埼玉県内の自宅で知った父勝美氏(50)も驚いた。「それは大変。私が担いでもいい」。1度は断念したはずのキャディー登板も示唆。今日14日の朝に宮崎入りする。当の遼クンは「お父さんはないです!」と断言。お父さんより息が合う?塘田氏の復帰を願うだけだった。【大石健司】
[2007年11月14日9時9分 紙面から]
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