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さくら猛追トップ桃子に2差/女子ゴルフ

ホールアウト後、父良郎氏のアドバイスを受ける横峯さくら(撮影・渦原淳)
ホールアウト後、父良郎氏のアドバイスを受ける横峯さくら(撮影・渦原淳)

<女子ゴルフ:大王製紙エリエールレディスオープン>◇2日目◇17日◇香川・エリエールGC(6355ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)

 奇跡の逆転賞金女王へ、賞金ランク2位横峯さくら(21=エプソン)が望みをつないだ。28位スタートから、この日のベストスコアに並ぶ67をマーク。首位を行く賞金ランク1位上田桃子(21)に2打差の4位に急浮上した。いつもは辛口の参院議員の父良郎氏(47)から前夜は珍しく慰めの言葉を掛けられ、気持ちの「リセット」に成功。今大会&最終戦の2連勝が最低条件の逆転戴冠へ、最後まで夢を捨てない。

 横峯の願いが届いた。最終18番パー5。10メートルのフックラインを転がるボールは、パターヘッドで何度も押し込むしぐさに押されるように、カップに消えた。会心のイーグルで、賞金ランク1位の背中をとらえた。

 「締めくくりとしては最高。運が良かった」。絶体絶命の戦いの真っ最中だ。賞金1位上田との差は約3204万円。逆転女王には、最低でも今週と来週の残り2戦の連勝が必要になる。上田と同組だった初日は72とスコアを伸ばせず、6打差もつけられた。「ショットも悪いし、パットも入らない。すごく落ち込んだ」という。

 電話で救いの言葉を掛けたのが父良郎氏だ。「人生はそういうときもある。青木功さんは『川の流れのように、ゴルフをしろ』と言ってる。自分でプレッシャーをかけずに、自然体で行けばいいじゃないか」。口を開けばけんかばかりの父の、思わぬ優しい言葉が胸に響いた。「癒やしまでいかないけど」と笑うが「気持ちを切り替えてやることができた」と感謝した。

 良郎氏もこの日午後にコース入り。横峯も不調だったドライバーに女性アマ用の柔らかいシャフトを装着してタイミングを取り戻した。「自分は自分。自分のプレーをしたい」。逆転優勝なら、次週の最終戦LPGAツアー選手権まで夢はつながる。たとえ可能性はわずかでも、最後まで勝負は捨てない。【木村有三】

[2007年11月18日8時57分 紙面から]

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