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谷口勝って賞金王決める/男子ゴルフ

9番、バンカーからショットを放つ谷口徹(撮影・外山哲司)
9番、バンカーからショットを放つ谷口徹(撮影・外山哲司)

<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>◇3日目◇24日◇高知・Kochi黒潮CC(7250ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2800万円)

 今大会優勝なら無条件で賞金王が決まる谷口徹(39=フリー)が、首位に1打差の2位から5年ぶり2回目の頂点に挑戦する。連日の堅実なゴルフで、この日も2つスコアを伸ばして通算8アンダー。5年前には、直前に脳血管腫に倒れて、病院のベッドの上で賞金王の知らせを聞いた因縁の大会で、今度は勝って日本一に返り咲く。コースレコードの64で回ったクリス・キャンベル(32=オーストラリア)が、通算9アンダーで単独首位に立った。

 谷口は最後までマイペースを貫いた。2日目から首位に立つジャンに、11番まで4打差をつけられた。それでも「我慢して自分のプレーをやるだけ。最終的に1打上にいればいい」と動じなかった。13、14番と連続バーディーで盛り返す。終盤崩れたジャンとは対照的に、きっちり2アンダーにまとめた。勝てば賞金王の決まる最終日を前に「普通の試合よりは重圧はある。でも、この世界は結果がすべて。うまいやつが勝つだけやから」。大きな目を見開いた。

 初の賞金王になった02年の今大会は、鹿児島市内の病院にいた。前週のダンロップフェニックス2日目の朝、目覚めると顔の右側がまひしていた。日本の代表としてウッズと同組だった晴れ舞台での悲劇。必死で残り3日をプレーして14位に入ったが、そのまま極秘入院してこの大会を欠場。賞金王決定は、懸命の治療の真っ最中だった。

 「あの時は、正直死ぬかと思った。ゴルフができなくなるかと怖かった。だから、賞金王といわれても、うれしくもなんともなかったね」と振り返る。あれから5年。今も朝晩2回の薬の服用は欠かせないが再発はしていない。「今はゴルフができる幸せを感じてます」。前回と同じ状況で迎える今回は、自力で頂点に立つ決意だ。

 女子ツアーの史上最年少賞金女王上田に対する意地もある。シーズン終盤戦、男子の試合がない週に、上田のバッグを担ぐキャディーの清水重憲氏(33)を介して、互いの賞金額を競い合ってきた。先週まで、獲得賞金は約480万円負けている。「桃子ちゃんは優勝して(女王を)決めている。賞金王が賞金女王に負けられない」。高知でのツアーは過去4戦2勝と抜群の相性。優勝以外、眼中にない。【大石健司】

[2007年11月25日9時21分 紙面から]

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