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遼クン「中松パター」に興味
- 優勝副賞のスカイラインの前でポーズをとる石川(撮影・ たえ 見朱実)
遼クンが「中松パター」に興味津々!? 男子ツアー最終戦、日本シリーズJT杯は29日、東京よみうりCC(7016ヤード、パー70)で開幕。史上初のアマ選手として出場する石川遼(16=杉並学院1年)は28日、ツアー8戦目で初めて、飛距離増に効果のある新ドライバーの採用を決断した。さらには、発明家ドクター・中松氏(79)が国際特許を持つ「ドクター中松パター」にも興味を示すなど、今後は来季のプロ転向に備えた道具選びにも本腰を入れる。
好奇心にあふれる遼クンの目が輝いた。9月にツアーでは1試合だけ使用した極太グリップのパターが、中松氏から「私の発明品と酷似している」と使用中止を「警告」された話題に敏感に反応。「僕は悪くないですよね? でも、そんなにいいなら(中松パターを)使ってみたいですね」と真顔で話した。ゴルフでは、体力面と技術面の進歩だけでなく、自分に合った道具選びは欠かせない。さすがに今週には間に合わないが、常にベストのプレーを求める遼クンにとっては、当然の欲求だった。
ドライバーは、今回から変更する。従来よりスピン量を抑え、ランを出しやすくなった新兵器の採用を決断した。「迷ったけれど、今朝決めました。ほんのわずかの差だけど、いいスイングが出やすい」。選ばれたトッププロだけが出場する大舞台で、使い慣れたクラブより、10ヤード伸びる飛距離を優先させた。「4日間ドライバーを振り切れば、自分も盛り上がれる。会場も盛り上がると思います」と言い切った。
初出場の重圧はある。しかし、それ以上に昨年までは夢の夢だった大会にツアー優勝者として参加する幸せをかみしめている。この日も、2週前のダンロップフェニックスを勝った尊敬するポールターのスイングをイメージしながら、入念に18ホールを回った。「やり残したことはないです。1日5バーディーが目標です。明日はトップスタートですけど、毎日(成績下位順の)スタート時間がどんどん遅くなるように頑張ります」。飛躍の1年の集大成を見せる。【大石健司】
[2007年11月29日9時37分 紙面から]
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