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遼クンがプロ宣言/男子ゴルフ
- 最終ホール、バーディーパットを決めた石川は大観衆の前でガッツポーズ
<男子ゴルフ:日本シリーズJT杯>◇最終日◇2日◇東京・東京よみうりCC(7016ヤード、パー70)◇賞金総額1億円(優勝3000万円)
石川遼(16=杉並学院1年)が、今季ツアー最終戦を終え、あらためて来季開幕前のプロ転向に強い意欲を示した。アマとしてやり残したことは「ない」と断言。高校2年生進級時の来年4月に「プロ宣言」することが最有力だ。この日は、通算7オーバーの287で24位に終わったが、名物ホールの18番パー3で、この日ただ1人のバーディーを奪うなど、非凡な実力とスター性を披露した。
遼クンが、公の場で初めて来季開幕前のプロ転向の意向を表明した。今季最終戦を終えた直後の記者会見。「プロになりたくないという気持ちは、まったくないです。でも、今ここで(プロ)宣言すると、ジュニアの試合に出られなくなる。お世話になった人たちにしっかりあいさつして、けじめをつけてから(アマを)終わりたいと思う」と打ち明けた。「宣言」は出場を希望する来春のジュニア大会終了後、高校2年生進級時が最有力となる。
今季のツアー8戦で、高校生プロとして戦う自信を得た。今季逃したアマのタイトルへのこだわりも未練も「ないですね」と言い切る。「ただ、絶対に『日本アマ65位でプロかよ?』と言われるでしょうね」と、笑いを誘う余裕も。「優勝するまでは、僕は普通の1人のジュニアでした。今は早く次のシーズンになってほしいと思っています。この世界が大好きです」と幸せそうに話した。
「来年は今年出られなかった試合に挑戦したい。今年出た試合では、もっといい成績を出せる思う。すごく楽しみ」とも言った。
この日、スコアは伸ばせなかった。それでも、豪快なスイング、ハンチング帽も似合うファッションセンス、非凡なプレーで9288人のギャラリーを魅了。アマとして最後のツアーを「惜別バーディー」で締めくくった。ツアー屈指の難ホールの18番、3番アイアンでピン右2・5メートルにつけ、1・5メートル左に曲がる下りのフックラインを沈めた。握り締めた右手を、激しく揺する。大拍手と歓声の中、カップから取り上げたボールを惜しげもなくギャラリーの中に投げ入れた。その笑顔と風格は、既に正真正銘の「プロ」だった。【大石健司】
[2007年12月3日9時38分 紙面から]
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