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プロミスレディス

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有村初V桃子メールに発奮/女子ゴルフ

副賞の「四国三郎の和牛」の模型の前でVサインする優勝した有村
副賞の「四国三郎の和牛」の模型の前でVサインする優勝した有村

<女子ゴルフ:プロミスレディス>◇最終日◇29日◇兵庫・マダムJGC(6514ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
 プロ3年目の有村智恵(20=日本ヒューレット・パッカード)が、涙の初優勝を飾った。2位に3打差の首位からスタートし、9番で不動裕理(31)に並ばれたが、後半3バーディーを奪うなど68、通算14アンダー202で2位大山志保(31)に5打差をつけた。前夜に同じ熊本出身で全米女子オープン出場中の上田桃子(22)から激励メールをもらって発奮。東北高では宮里藍の2年後輩で、06年プロテスト1位の実力派が開花した。20歳220日での初優勝は、日本人選手歴代7番目の若さだった。
 火の国熊本から、またスター候補が誕生した。20歳の有村が泣いた。18番グリーンを引き揚げようとすると、東北高で同期の原らが抱きついてきた。その瞬間、涙腺が緩んで思わず両手で顔を覆った。「絶対泣かないと思ったけど、駄目でした」。赤くなった目でつぶやいた。
 元女王からの重圧に屈しなかった。同組の不動に9番で並ばれると、10番で3メートルのバーディーパットを決める根性を見せた。ボギーとした不動を再び突き放した。2日連続ノーボギーの68だった。「不動さんと戦ってこのスコア。本当に自信になります」。涙をふいて誇らしげに話した。
 前夜10時ごろだ。初の単独首位で迎える最終日へ向け、不安が消えない有村に救いのメールが届いた。「明日頑張って!」。全米女子オープンに出場中の上田からだった。すかさず「どう戦えばいいの?」と送ると、すぐ返事が来た。「プラス思考だけ心掛ければいいよ。安心して行っておいで」。同じ熊本出身で1年先輩の上田は、有村も10歳時に1年だけ在籍した「坂田塾」時代からの姉貴分でライバルだった。
 「あっち(米国)のスタート前に送ってくれたと思うと、すごくうれしくて。うるっときた」。昨年は5位以内6度。「もうずっと勝てないんじゃないか」。そんな迷いもあっただけに、上田の気配りに感動した。有村は「弱いところを見せれば抜かれる。今日の不動さんのスコアに勝つんだ」と言い聞かせた。
 かつてコーチの父明雄さん(62)に連れて行かれた練習場が閉まると、オールナイト営業の打球場に「はしご」して、深夜まで打ち込んだこともある努力家だ。表彰式では「ここまで家族には大変な思いをさせた」と、家計が苦しくてもゴルフ代を工面してくれた両親へ感謝した。
 東北高への進学は中2で決めた。理由は2学年上の宮里の存在。九州のジュニア大会で知り合い、坂田塾をやめて孤独だった有村に優しく声をかけてくれたのが宮里だ。そんな人柄にひかれ、04年再春館レディースではキャディーも経験。心技体すべてを学んだ。
 不動、上田らを生んだ熊本で腕を磨き、高校では宮里の背中を追いかけプロで勝つ日を夢見てきた。「支えてくれた人に恩返しするために、優勝したいと思って頑張ってきた。今年の目標は3勝。あと2勝したい」。初優勝は、ほんの序章にすぎない。【木村有三】

[2008年6月30日11時03分 紙面から]

プロミスレディス最終日成績

順位 氏名 スコア
有村知恵 -14
大山志保 -9
李知■
※■は火へんに玄
-8
不動裕理 -8
原江里菜 -7
青山加織 -6
李知姫 -6
下村真由美 -6
佐藤靖子 -6
三塚優子 -6

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