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新弥のDAYS'
2007年09月11日更新日本陸上強し! 男女で金
<IAU100キロで予想以上の快挙達成>
9月8日、IAU(国際ウルトラマラソン協会)主催、国際陸連後援の「IAU100キロワールドカップがウィンショーテン(オランダ)で行われ、予想したとおり、いやそれ以上に「真のアスリート」たちが健闘、男女とも個人金メダル、団体でも金メダルを獲得した。
この領域での日本の強さはかねてから定評があったが、ここまでに成長したのは、世界陸上開幕前のコラムでも述べたとおり、「皆で勝つんだ」というチームの団結意識と組織的なサポート態勢、さらに「アスリートとは何か」の原点を見失わない選手達の精神が大きな要因と言えるだろう。
世界陸上の日本選手団、世界陸上だけが陸上競技だと思っている関係者に、この結果をたたきつけたい(笑い)。いや、今はそんな私情に駆られている時ではない。日本のスポーツ界のある部分が完全に崩れかけているのだ。「このウルトラ領域のアスリートやチームから、もっと真剣に何かを学ぼう」と呼びかけたい。
そうすれば、きっと明日がある。
大会の日本代表チーム支援コーチの井上明宏さんにメールでレポートをお願いした。以下にご紹介させていただく。
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主な結果
男子
1位 渡邉真一(山陽特殊製鋼) 6時間23分21秒 初優勝
2位 中西健二(山陽特殊製鋼) 6時間30分21秒
12位 篠原充(テレビ東京) 6時間54分32秒
女子
1位 櫻井教美(東京陸協) 7時間00分27秒(世界歴代2位、35-39歳年代別世界記録) 初優勝
3位 翔ひろ子(佐倉市陸協) 7時間27分12秒
12位 井筒一穂(久保寺RC) 7時間57分32秒
国別対抗で(各国上位3人の合計タイム) 日本は男女とも優勝
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先日の24時間走世界大会に関するコラムでも言及していただていた、IAU100キロの世界大会(ワールドカップ)から帰国しました。
100キロロードレースは、国際陸連で公認された競技として世界的にも定着してきています。私は支援コーチとして主に競技面のサポートにあたりました。
今回は、国別団体競技にエントリーする男女6名ずつ(男子:渡邉真一、中西健二、合田敏和、加賀丈仁、篠原充、小林義明:女子:櫻井教美、翔ひろ子、井筒一穂、山澤洋子、岡安多鶴、大八木和佳子)に加えて、団体枠とは別に男女3名ずつを個人エントリーしました。
この中でも男子の渡邉、中西、合田は国内有数の実業団チームである山陽特殊製鋼の現役選手であり、女子もトラック100、000メートル世界記録(7時間14分05秒)を持つ櫻井、2005年の世界チャンピオンである翔を抱え、持ちタイムと層の厚さから考えて、日本は男女ともに個人で複数のメダル、国別対抗では揃って金メダルを目標に大会に臨みました。
コースは変則8の字型の完全フラットで、天気は気温が14度Cほど、時折小雨がぱらつく基本的には絶好のコンディションだったと思われます。
前半に飛び出したスペイン選手を中間過ぎで渡邉、中西のコンビが捕らえてトップに立ち、2人で交互に引っ張り合いながら着実に3位以下との差を広げていきました。
その後、70キロを過ぎてもペースを維持した渡邉から中西が離され、そのまま渡邉が6時間23分21秒でワールドカップを初制覇しました(日本人2人目)。中西もラスト勝負でロシア選手に競り勝ち、意地で2位を確保しました。
北京五輪マラソン出場へ向けての糧にして欲しいと思います。
女子は翔が序盤からハイペースで飛ばすと、櫻井もぴったりマークして男子と似たようなマッチレースの展開になりました。
40キロ過ぎて翔が腹痛でペースダウンした後も、櫻井は最後までほとんどペースの落ちない驚異的なパフォーマンスを発揮し、世界歴代2位の7時間00分27秒で優勝しました。翔はラストでフランス選手にかわされたものの3位になり、3年連続でメダルを獲得しました。
また、上位3人の合計タイムで競う国別対抗でも、男子は篠原、女子は井筒が確実に走り、目標通りのアベック優勝を成し遂げることができました。男子は2年ぶり2回目、女子は悲願の初優勝です。
今回は男女ともに他国を圧倒するエースを複数抱えて好成績を出すのは当たり前のような状況の中、なお確実に結果を残したのは素晴らしく、選手のがんばりには敬服します。
日本チームは大人数で参加したにもかかわらず、サポートスタッフも含めて気心も知れて、まとまっていました。まだまだ課題は多いですが、代表チームとして国際大会で戦う伝統が着実に根付いてきていると実感しました。
皆々様の応援、ありがとうございました。
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- プロフィル
- 後藤新弥(ごとう・しんや) 日刊スポーツ編集委員、61歳。ICU卒。記者時代は海外スポーツなどを担当。CS放送・朝日ニュースターでは「日刊ワイド・後藤新弥のスポーツ・online」(土曜深夜1時5分から1時間。日曜日の朝7時5分から再放送)なども。
本紙連載コラム「DAYS’」でミズノ・スポーツライター賞受賞。趣味はシー・カヤック、100メートル走など。なお、次ページにプロフィル詳細を掲載しました。
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