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東海大佐藤、13年ぶり渡辺超え/箱根駅伝

多摩川を越えた辺りで右足の張りを気にする東海大・佐藤(代表撮影)
多摩川を越えた辺りで右足の張りを気にする東海大・佐藤(代表撮影)

<第83回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京~箱根(5区間108キロ)

 1区のトップを独走していた東海大の佐藤悠基(20)が、13キロすぎで苦悩の表情を浮かべた。あまりのハイペースに両足がけいれんした。「足に安全ピンを刺せ」。新居監督のゲキが飛ぶ。何度も拳で足をたたき「(最後は)気合で走った」。悲鳴を上げる肉体にも負けず、2位に4分1秒の大差を付ける快走でタスキをつなげた。

 早大の渡辺監督が作った区間新記録を、13年ぶりに7秒縮める1時間1分6秒。けた違いの速さで21・4キロを駆け抜けた。「記録は考えていなかった。でも僕がいい流れをつくらないといけないので」。スタートしてわずか2キロで、後続に250メートルの差をつけた。

 1万メートルの高校記録を塗り替えた男は、昨年、超大型新人として衝撃の箱根デビューを飾った。3区で区間新をマークし、8人をごぼう抜きした。それでも「体調不良だった」と不満をのぞかせた。今年は準備万端。2年連続の区間新と、独走で大器の才能を証明した。

 チームの往路2位は2年前の優勝に続く好成績。首位順大と1分42秒の差は、念願の総合初優勝に射程内。しかし、佐藤は2位でも悔しかった。最後の会見などの取材を拒否。大崎コーチが「不満みたいです。学生でお金をもらってるわけじゃないので勘弁してください」と代弁した。【吉松忠弘】

[2007年1月3日9時8分 紙面から]

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