<第85回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)

 第1回大会から出場し、優勝7度の明大が、総合8位で43年ぶりにシード権を獲得した。エース東野主将が故障欠場する危機に、6区中村が区間4位、7区安田が同3位、8区細川が同7位と快走し、一時は4位に浮上。46年ぶりの復路優勝はならなかったが、東野主将は「多くの人が応援してくれるのが伝統校の強み」と胸を張った。

 昨年の4年ぶりの予選落ちが転機になった。体幹の強化のため、練習前に10~15分の補強運動を導入。今春には初めて部としての目標を立て、箱根駅伝のシード権獲得など5つの目標のうち、全日本大学駅伝のシード権獲得を除く4つを達成した。「去年がどん底だったから」(西監督)と、験直しの意味も込めてタスキの大学名の文字を楷書(かいしょ)体からブロック体に変えた。「チェンジ」に成功した明大は来年から優勝争いが目標になる。