全国高校駅伝が25日、京都・西京極陸上競技場で行われる。女子は5区間21・0975キロ。2年ぶり5回目出場の三島北(静岡)は06年の27位が最高位で、当時の1時間11分45秒を上回るタイムを目標に掲げている。

 大黒柱は1区大塚菜穂(3年)とアンカー秋山由衣(3年)だ。2人は1年生だった09年に激しいレギュラー争いを演じた。県大会の4区は秋山だったが、全国で走ったのは大塚。しかし、大塚は区間42位と失速し、チームも1区で転倒するなど30位に沈んだ。大塚は「情けない走りをして、自分の区間で順位を2つも下げてしまった。全国で失敗した分は全国で取り戻したい」と高校最後の駅伝にリベンジを誓う。秋山も「1年の時は、自分が全国で走ると思っていたので(外れた時は)頭が真っ白になって泣きました。意識の甘さが出たと思う。当時の悔しい思いをぶつけてベストを出す」と意欲を見せた。

 1区は、籠上中出身で福岡・筑紫女学園の木村友香(2年)らエースが集うことが予想される。小林一幸監督(48)は「1区でトップと1分20秒以内で来れば、目標タイムを切れそう」と大塚に期待を寄せる。大塚も「20位以内でたすきを渡したい。後半の上りが勝負。私で流れをつくらなければ」と粘りの走りを誓った。秋山は、高校卒業後は市民ランナーとして陸上を楽しむことを決めている。1本のたすきを争った2人が、クリスマスの都大路で最後のリレーに臨む。【岩田千代巳】