<全国高校バスケット選抜優勝大会:福島商66-65近大付>◇男子1回戦◇23日◇東京体育館

 福島商(福島)が、水野慎也コーチ(41)の長男・優斗(2年)の試合終了間際の3ポイントシュートで、劇的な逆転勝利をモノにした。福島商は第2ピリオド(P)終了時には20-35と近大付(大阪)に大きなリードを許したが、第3Pから反撃。東海林健悟(3年)らが確実に点数を重ね、試合時間残り8秒で同点に追いついた。しかし、近大付にフリースロー2本を決められ、勝負あったかに見えたが、残り3秒からの最後の攻撃でドラマが待っていた。同コーチは「強い精神でシーソーゲームを制した。ブザービートは初体験。わが子が私を超えていった。さまざまな想定での練習が活きた」と興奮冷めやらぬ様子だった。