<全国高校バスケット選抜優勝大会:愛産大工79-69新潟商>◇3日目◇25日◇男子2回戦◇東京体育館

 愛産大工(愛知)が、高校総体ベスト8の新潟商(新潟)を79対69で破った。伊沢実孝(3年)が当たり負けしない193センチの体を利して突進。35得点を奪い、格上と見られた相手を圧倒した。

 寄田和生監督(61)は「計算通りの出来。インサイド勝負になれば自信があった。点が競ってきても逃げにまわらず、強気に攻める姿勢があった。インターハイの経験が生きた」と勝利を喜んだ。

 伊沢は国体の合同チームで決勝まで勝ち上がった。「その経験が自信につながっている」(同監督)という。しかし、当の本人は「流れに乗れそうな時にミスをしたので、明日は改善したい」と反省も忘れない。「相手にいかにすごい選手がいたとしても、チームがまとまって挑めば勝てないことはない。やりきりたい」と、力強く言った。