<全国高校バスケット選抜優勝大会:延岡学園96-73前橋育英>◇男子準々決勝◇27日◇東京体育館

 前橋育英(群馬)は、3冠を狙う優勝候補筆頭の延岡学園(宮崎)に善戦するも、後半力尽きた。第1クオーター(Q)の0対16という立ち上がりから、第2Qには一時逆転し、王者延岡学園をひやりとさせた。前半を43対43で終え、船生誠也(3年)が20得点、14リバウンドの活躍を見せたが、後半エンジンのかかった相手に引き離された。

 安西智和監督(36)は言葉につまりながら「よくやりました。彼らは持っているもの以上のものを出してくれた」と選手たちをねぎらった。第1Qで19点差をつけられたが、「(シュートが)必ず入るときは来る。波は必ず来るから」と励まし、それに選手が応えた。

 後半の延岡学園の猛攻には「負けられない意地を感じた」という。また、「それに負けちゃいけない」と選手には言い続けた。最終的には23点差の敗戦だったが、「私にとってもいい勉強になったし、楽しかった」とさわやかな表情を見せた。