<高校ラグビー:長崎北陽台34-19秋田中央>◇28日◇花園◇1回戦

 先制パンチはおまかせ!

 長崎北陽台が秋田中央を振り切り、初戦を突破した。開始直後の前半1分にFB宮崎詠基(3年)がノーホイッスルトライで先制。宮崎は昨年も遠軽との初戦で先制のノーホイッスルトライを決めており、珍しい2年連続となった。

 華麗なステップで切り込んだ。前半1分、22メートルライン付近ラックから展開。最後にボールを受けた宮崎は左にステップを切り、急激にゴール中央へ方向転換した。一瞬にしてDF陣を置き去りにし、悠々とゴールポスト中央に飛び込んだ。

 「先取点が大事だと思っていた」と宮崎が強烈に意識していた先制トライ。それは珍?

 記録にもつながった。昨年も遠軽との初戦で、宮崎は先制のノーホイッスルトライを決めた。そして今年も、試合開始以外はレフェリーに笛を吹かせずに先制トライを決めた。

 50メートル6秒7は、標準の時計だ。しかし「カウンターが得意なんです」と明かす。小2から始めたラグビー歴は11年。そのキャリアの中で培ってきた瞬時の判断力、的確さが、相手のDF網を突き破る。品川英貴監督(36)が「目指すのは展開の早いラグビー」で、欠かせない存在となった。

 FBは花園から「緊急復帰」だった。今季はWTBに転向し、FBは野方大智(2年)を置いた。その野方は県大会後の練習で左膝の靱帯(じんたい)を断裂。花園もメンバーには入っているが、試合出場は厳しい状況だ。「正直悔しいです」と野方。宮崎は「花園だけ出れないんですよね」と後輩の思いも背負う。

 宮崎の2トライを含む5トライで攻撃力は見せつけたが、19失点で守りの課題も露呈した。それも、宮崎のFB緊急復帰で「WTBとの距離感が難しかった」と原因は明白。品川監督は「全国優勝が目標」と掲げる。長所を伸ばし、課題を修正して夢へ迫る。【実藤健一】