<高校総体:サッカー・尚志1-1(2PK1)初芝橋本>◇30日◇秋田・男鹿総合運動公園陸上競技場◇3回戦

 福島第1原発事故の影響で一時、活動休止していた尚志(福島)が、初芝橋本(和歌山)をPK戦で下し、ベスト8にコマを進めた。前日の聖和学園(宮城)もPK戦で勝っており、連日のPK戦勝利。仲村監督は過去、初戦突破が最高という大会での快進撃を「神懸かっている。福島の人が何か力をくれているんじゃないか。いい意味で震災パワーがあるのかもしれない」と、受け止めた。

 PK戦の前、GKを3年の黒沢から前日、PK戦で好セーブを連発した2年の秋山に代えた。これが的中し、秋山は実に4本止めた。準々決勝の相手は立正大淞南(島根)。仲村監督は「最後まであきらめなければいいゲームができるはず」と自信をのぞかせた。