<高校総体:卓球>◇12日◇青森市◇男子ダブルス決勝

 卓球男子で苫小牧出身の丹羽孝希(青森山田2年)が、町飛鳥(青森山田の2年)と組んだダブルスで準優勝した。決勝で野田学園(山口)の吉村真晴(3年)・有延大夢(2年)に2-3で逆転負け。昨年に続いて決勝で敗れた。

 まさかの逆転負けだった。丹羽・町が1、2セットをあっさりと取り、快勝ペース。だが3セットから反撃を許すと流れを取り戻せない。最後は競り合いから敗れた。2人はしばし言葉もなかった。吉田安夫監督(78)は「仕方ない。負ける時はあんなもの」と話した。

 優勝でなければ意味がなかった。昨年は1年生ペアで決勝進出。しかし、この日と同じ野田学園の吉村と平野友樹ペアに敗れた。町とのペアは昨年の世界ジュニア選手権優勝などの強力高2コンビ。その誇りもあり昨年の雪辱を目指したが、またも吉村にやられた。

 丹羽にとっては3冠を目指すスタートだった。昨年1年生でシングルス優勝。団体も優勝し、ダブルスだけタイトルを逃した。今年も3冠は消えたが、姉の美里(青森山田3年、苫小牧和光中出)とシングルス姉弟同時Vを目指す。

 日本男子卓球界の次世代のエース丹羽にとって、地元インターハイでの最初の決勝は試練の場となった。今日から巻き返しの戦いが始まる。【北村宏平】