<高校総体:なぎなた>◇18日◇秋田・大仙市ふれあい体育館

 なぎなたの演技では姉妹の汎愛(大阪)・林田葉純(はすみ=3年)智笑(ちえみ=2年)組が初優勝した。

 姉葉純は張り詰めた姿勢から「メエーン」の大きな掛け声とともに妹智笑の額を目がけて打ち込んだ。「気持ちが一番詰まっていた」という決勝でなぎなたは美しく静止した。なぎなた演技の決勝。判定の旗を見ず、母の拍手で優勝を知った汎愛の林田姉妹は涙ぐんだ。

 14年前、姉4歳、妹3歳時に経験者の母一登恵(ひとみ)さん(44)の影響で競技を始めた。「他人じゃないので思ったことを言える」(葉純)、「打っても絶対受けてくれるので頼りやすい」(智笑)という姉妹ならではの信頼感を土台に力をつけてきた。なぎなたの魅力を葉純は「相手とのかけひきや、毎回課題が見つかり解決していくこと」と話し、智笑は「やったらやった分だけ努力が無駄にならないこと」と言う。

 なぎなたを離れると、好きな芸能人が出るテレビの話をよくするという。葉純は俳優の溝端淳平、智笑は嵐の二宮和也のファンと好みは違う。「毎日けんかします」という2人だが、2人で見つめ合う目は笑っていた。【松屋圭祐】