神奈川の“ジェットハードラー”に注目だ!!

 「ジェット桐生」こと桐生祥秀似の相洋(神奈川)、古谷拓夢(3年)が2年連続のインターハイ2冠を狙う。

 昨夏のインターハイでは110メートルハードルで13秒92の高校新を樹立し、400メートルハードルも制した。110メートル障害では、その後の国体や日本ユース選手権でも優勝し「高校3冠」を達成するなど勢いは止まらない。古谷は「インターハイは高校新を出した特別な大会。これまでの経験が自分を大きく成長させ、『自分超え』をすれば自ずと結果はついてくるはずです」と2連覇への自信をのぞかせた。

 183センチ、77キロのがっちりした体格。3ミリの丸刈り頭に男らしい眉毛は、高校時代の桐生をほうふつとさせる。周囲からも「似てる」と言われるという。ただ、丸刈り頭は中学からの“古谷スタイル”だ。昨冬は持ち味である後半の伸びに加え、桐生のようなスタート時の爆発力を磨くために、砂浜ダッシュにも励んだ。「ラウンドごとにタイムを上げて、ベストな状態で臨みます。記録よりも勝ちにこだわります」。スピードと持久力を併せ持つ高校陸上界のホープが、インターハイで、その進化を見せる。